業務実績(電子政府ユーザビリティガイドラインに関する調査研究)

電子政府ユーザビリティ基本調査で明らかになった現状のオンライン申請のユーザビリティ課題や、それらの課題が生じた原因の分析等を踏まえ、電子政府のユーザビリティを向上させることを目的とした府省横断的なガイドライン案の作成を行った。

電子政府オンライン申請の対象手続は多様性が高いため、一律なデザイン基準の策定等では必ずしもユーザビリティ向上にはつながらない。そこで、人間中心設計の専門家の意見を取り入れ、システム企画・開発の各段階で、ユーザビリティ向上のためにどのような検討やテストを行うかを定めた「プロセス・ガイドライン」形式のガイドラインを作成した。また、ユーザビリティに関する目標を設定し、その達成度をシステム運用段階で検証しさらなる改善につなげるPDCAサイクルの考え方を導入した。

本ガイドラインは、付属資料として想定するプロセス、アクション毎に必要な実施事項の手引きやワークシートを用意しており、ユーザビリティや人間中心設計に関する専門知識を持たない府省のシステム担当者がユーザビリティ向上に取り組む際の簡易マニュアルとしても利用できる構成となっている